CASE STUDY

内製化支援まで見据えたシステム改修を実現。 ブラックボックス化した基幹システムを刷新し、事業成長を加速させる

【事業内容】
小売業、EC運営
【ご提供内容】
コンサルティング、業務フロー分析、運用設計、システム開発、運用保守

  • EC運営

  • 小売業

大手各種ECモールに複数の店舗を展開する小売業のL社では、EC事業の拡大に伴い、基幹システムの機能追加・改修が急務となっていました。しかし、従来のシステム開発の外注先とのコミュニケーション不足により、迅速な対応が困難となり、事業成長のボトルネックとなっていたのです。

課題:ブラックボックス化したシステムと開発の遅延

L社が抱えていた最大の課題は、既存の基幹システムが「ブラックボックス化」していたことでした。長年の運用の中で、システムの仕様書やドキュメントが不十分となり、もはや当初の設計者でなければ全体像を把握できない状態に陥っていました。

さらに、システム開発を外部に委託しているものの、ベンダーとの密なコミュニケーションが取れず、改修や機能追加の要望を伝えても、なぜ時間がかかるのか、なぜ実現できないのかといった理由が不明瞭なまま、開発が遅延する状況が常態化していました。 これは、ベンダーがL社の業務内容を深く理解せず、表面的な要望のまま開発を進めていたことが原因でした。結果として、現場の真のニーズに応えられない機能が追加されたり、開発に想定外の時間がかかったりすることで、事業のスピード感が失われていたのです。

解決策:業務分析から内製化支援まで一貫した伴走型アプローチ

L社の課題を解決するため、私たちは単なるシステム改修の請負業者ではなく、ビジネスパートナーとして深く関わる「伴走型」のアプローチを提案しました。

  1. 徹底的な業務分析とコンサルティング まず、現場の担当者へのヒアリングを通じて、日々の業務フローや、どのような機能があれば業務効率が上がるのかを徹底的に分析しました。この過程で、従来のシステムでは実現できていなかった潜在的なニーズや、効率化の余地があるプロセスを明確にしました。

  2. リバースエンジニアリングによるシステムの可視化 次に、ブラックボックス化した既存システムに対して、ソースコードの解析(リバースエンジニアリング)を実施。これにより、ドキュメントにない機能や処理の流れをすべて洗い出し、システムの全体像を可視化しました。この作業によって、どこを改修すれば効率的に新機能を追加できるのか、影響範囲はどこまで及ぶのかを正確に把握することが可能になりました。

  3. アジャイル開発による短期集中でのシステム改修 分析結果に基づき、新機能の追加と改修を1ヶ月という短期間で集中的に実施しました。この際、従来のウォーターフォール型開発ではなく、現場からのフィードバックを迅速に反映できるアジャイル開発を採用。L社の業務に最適化されたシステムをスピーディーに構築しました。

  4. 運用設計と導入支援 システム改修後も、スムーズな移行を支援するため、新しいシステムに合わせた運用設計を策定。さらに、現場の従業員向けに操作マニュアルの作成や説明会を開催し、全員が新システムを有効活用できる環境を整えました。

導入効果:迅速な機能追加と現場主導での業務改善

この一連の取り組みの結果、L社は以下のような劇的な効果を実感しました。

  • 1ヶ月で約10の新機能・改修を実現 外注先に長期間かかっていた機能追加・改修を、わずか1ヶ月という短期間で約10件も実現。これにより、EC事業における顧客対応の迅速化や、マーケティング施策の柔軟な実行が可能になりました。

  • 業務効率化とヒューマンエラーの削減 現場の業務を深く理解した上で開発した新機能により、手作業でのデータ入力や情報連携が不要となり、大幅な業務効率化を実現。それに伴い、入力ミスなどのヒューマンエラーも削減されました。

  • システムの内製化への第一歩 リバースエンジニアリングを通じてシステムの構造を可視化し、L社の開発担当者と共有したことで、今後は自社内でも軽微な改修や機能追加を検討できる基盤が整いました。これにより、ベンダーに依存しない、自律的な事業運営が可能になりました。

L社の事例は、単に「システムを開発する」だけでなく、クライアントの事業そのものを深く理解し、ビジネスの成長をシステム面から支援することの重要性を示しています。私たちは、御社の事業成長のパートナーとして、最適なソリューションを提供します。