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【自動運転を支える物体検出技術とは?】実際に試せるデモあり

2025.09.24

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    2025/10/4 09:17

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    最近、自動運転車のニュースをよく見かけませんか?車が人や他の車を自動で認識して走る技術、実は「物体検出」という技術があります。

    今回は、自動運転の核となるディープラーニングを使った物体検出技術について、基本的なことから実際に試す方法まで説明していきます。


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    ディープラーニングとは

    ディープラーニングは、人間の脳の仕組みを真似したコンピューター技術です。従来は人がプログラムにルールを細かく教える必要がありましたが、ディープラーニングでは大量のデータを見せるだけで、コンピューターが自分でパターンを覚えてくれます。

    例えば、猫の写真を何千枚も見せれば、新しい写真が猫かどうか判断できるようになります。画像認識の分野では、もう人間の能力を超えている部分もあるんです。

    自動運転でも、この技術でカメラの映像から瞬時に周りの状況を理解しています。

    ディープラーニングとAIの関係

    AIという大きな分野があって、その中に機械学習があり、さらにその中の一つの方法がディープラーニングです。最近のAIブームは、ほとんどこのディープラーニング技術の発展のおかげです。2012年頃から画像認識の性能が急激に良くなって、それが今の自動運転技術にもつながっています。

    (CIT経営開発事務所 物体検出デモサイトによる検出検証写真)
    https://takahiro-inoway.github.io/workshop/cit_code/tf_work_01.html

    物体検出技術とは

    物体検出は、画像の中に「何が」「どこに」あるかを同時に見つける技術です。

    普通の画像認識だと「この写真には猫がいる」という判断しかできませんが、物体検出なら「左上に猫、右下に犬がいる」といった具体的な位置まで分かります。

    自動運転車にとっては、「前方50メートルに歩行者、左に車」といった情報が必要なので、この物体検出技術が欠かせないわけです。現在はYOLOという手法やR-CNNといった技術が主流で、リアルタイムでの検出も可能になっています。

    (物体検出の例(論文[1]より抜粋))

    自動運転技術での物体検出の重要性

    自動運転車は人間の目の代わりをしなければいけません。そのため、様々なものを正確に見分ける必要があります。

    まず車両関連では、乗用車やトラック、バイクや自転車などを区別する必要があります。人物については、歩行者はもちろん、大人と子供の違いや車椅子を使っている人なども認識しなければなりません。交通インフラでは信号機の色の判定や道路標識、白線なども重要です。さらに工事現場の機材や道路に落ちている物なども検出する必要があります。

    検出が必要なもの

    • 車、トラック、バイク、自転車

    • 歩行者(大人、子供、車椅子の人など)

    • 信号機の色の判定

    • 道路標識や白線

    • 工事現場や落下物

    自動運転のレベルによっても求められる技術が違います。レベル1から2の運転支援では前の車との距離測定や歩行者への警告が主な機能です。レベル3になると高速道路での周囲車両認識がより高度になり、レベル4から5では市街地での複雑な状況判断が必要になります。現在は多くのメーカーがレベル3から4の実現を目指して技術開発を進めています。

    2025年8月28日現在(執筆時)ではテスラより、「フルセルフドライビング」として一部国地域において提供があります。[2]
    https://www.tesla.com/ja_jp/fsd

    自動運転のレベルと検出技術

    • レベル1-2:前の車との距離測定、歩行者警告

    • レベル3:高速道路での周囲車両認識

    • レベル4-5:市街地での複雑な状況判断

    技術的には非常に厳しい要求があります。高速走行中でも数ミリ秒以内で判断する必要があり、間違いが事故につながるため99.9%以上の高精度が求められます。また雨や雪、夜間でも確実に動作し、距離や速度も正確に測定しなければなりません。

    物体検出の活用例

    自動運転以外でも、物体検出は色々な場面で使われています。

    交通・物流分野では渋滞状況の自動検知や違法駐車の発見、配送トラックの安全運転支援、倉庫での荷物仕分けなどに活用されています。製造業では生産ラインでの不良品発見に使われており、24時間体制での品質管理が可能で、人間より見落としが少ないという利点もあります。

    小売業では万引き防止や棚の商品数カウント、在庫切れの自動通知などに利用されています。その他にも医療画像での異常発見や防犯カメラでの不審者検出、農業でドローンを使った作物管理などにも応用が広がっています。

    防犯カメラを提供するSafieの防犯カメラSafie Oneでは「立ち入り検知」「通貨人数カウント」「立ち入りカウント」といった機能に物体検知が利用されています。[3]
    https://safie.jp/one/

    (CIT経営開発事務所 物体検出デモサイトによる検出検証写真)
    https://takahiro-inoway.github.io/workshop/cit_code/tf_work_01.html

    システム開発について

    物体検出を実際に使いたい場合は、システム開発会社に頼んでオーダーメイドのシステムを作ることが多いです。

    開発はまず、どんなものを検出したいかを決めることから始まります。次に学習用の画像を大量に集めて、画像に正解ラベルを付ける作業を行います。その後AIモデルの学習を行い、システムの構築、最後にテストと調整を繰り返します。

    費用と期間については、一般的なシステムだと3ヶ月から1年程度で数百万から数千万円かかります。自動運転関連になると1年から3年程度で数千万から数億円という規模になることもあります。自動運転関連は人命に関わるため安全性が重要で、特に厳しいテストが必要になるからです。

    開発会社を選ぶ際は、ディープラーニングの経験があるか、似たようなプロジェクトをやったことがあるか、データの管理体制はしっかりしているか、運用後のサポートはどうかといった点を確認することが大切です。

    物体検出を体験する方法

    「いきなりシステム開発は難しい」「まずは体験してみたい」という方におすすめなのが、弊社のデモサイトです。

    https://takahiro-inoway.github.io/workshop/cit_code/tf_work_01.html

    アクセスしてボタンを押して数秒で物体検出の結果を表示できます。車や歩行者、信号機など自動運転関連の物体も認識でき、複数の物体を同時に検出することも可能です。無料で何度でも利用できるので気軽に試していただけます。

    実際の自動運転車が「見ている」世界を体験できるので、ぜひ一度試してみてください。

    使い方は簡単で、デモサイトにアクセスして「検出開始」ボタンを押し、カメラの許可をすると物体検出を開始します。モデルを読み込むのに少し時間がかかる場合があります。

    試すのにおすすめなのはテーブル上の小物やイス、人、動物、自転車、車などです。画面に映りこむ量を3~4つくらいに抑えると安定します。

    街中の交通シーンや高速道路の写真、交差点の画像、駐車場など物が多い環境ではデモ環境のためパワーが足りず、不安定になる場合があります。

    自動運転技術の現在と未来

    現在の状況を見ると、レベル2の技術は多くの市販車に搭載済みで、自動ブレーキなどがその例です。レベル3については一部メーカーが限定的に実用化を始めており、レベル4は限定地域で実験中で無人タクシーなどの試験運用が行われています。

    今後はより正確な3D物体検出技術の発展や、カメラとLiDAR、レーダーの組み合わせによる高精度化が進むでしょう。完全自動運転車の実用化により、新しい移動サービスも登場すると予想されます。

    導入時の注意点

    自動運転関連のシステムを導入する場合は、人命に関わるため極めて高い安全性が必要で、各国の法律への対応や事故時の責任問題なども考慮する必要があります。

    一般的なシステムでも学習データの質の管理や定期的なシステム更新、長期的なコスト計画などを慎重に検討することが重要です。

    まとめ

    物体検出技術は、自動運転を支える重要な基盤技術です。人間が目で見て判断していることを、コンピューターが代わりにやってくれるようになりました。

    自動運転だけでなく、製造業から小売業まで幅広い分野で活用が進んでいます。本格的なシステム導入には専門的な開発が必要ですが、まずはデモサイトで体験してみることをおすすめします。

    技術の進歩で、私たちの生活は大きく変わろうとしています。物体検出技術に興味のある方は、ぜひデモサイトで実際の性能を確かめてみてください。きっと新しい可能性を発見できるはずです。

    https://takahiro-inoway.github.io/workshop/cit_code/tf_work_01.html

    参考文献

    [1]Carion, N., Massa, F., Synnaeve, G., Usunier, N., Kirillov, A., & Zagoruyko, S. (2020). End-to-End Object Detection with Transformers. ArXiv, abs/2005.12872.

    [2]テスラ公式サイト フルセルフドライビング - https://www.tesla.com/ja_jp/fsd

    [3]Safie 公式サイト Safie One - https://safie.jp/one/

    当記事の執筆者

    CIT経営開発事務所 代表
    井上 隆寛(いのうえ・たかひろ)

    IT・事業コンサルタント
    IT・開発エンジニア
    行政書士R6合格者未登録

    大手システム開発会社にてフルスタックSE兼Webデザイナーとして従事。2021年にコンサルタントとして独立し、企業に対するITコンサルティング・ソリューション導入支援事業を開始。2023年にはイベント企画・運営事業を新たに展開、2024年には行政書士試験に合格。現在はIT・AIコンサルティング、システム開発、エンターテイメントの3事業を柱に、企業の技術顧問や講師としてICT教育やプログラミング授業も手がける。