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運営管理についておさらい。生産方式から分析、評価まで確認

2026.06.02

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    2026/6/4 10:24

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    運営管理に関わる全般的な知識についてご紹介します。
    試験前の見直しや業務上で不明だった用語の確認なと、ご活用ください。

    評価指標

    スループット

    単位時間に処理される仕事量を測る尺度のこと。

    歩留り

    投入された主原材料の量と、その原材料から実際に算出された品物の料との比率のこと。
    (JIS Z 8141-1204)

    稼働率

    就業時間に対する人の、又は利用可能時間に対する機会の有効稼働時間の比率。

    操業度

    一定期間において、生産可能量に対する実際の生産量の比率。

    生産性

    投入量に対する、産出量の比率。
    産出量 / 投入量 = 生産性
    (労働生産性とは異なることに注意)

    PQCDSME

    P:労働生産性

    生産性 Productivity を指す。
    生産量 / 労働量 = 労働生産性
    (生産性と異なることに注意)

    E: 環境性

    Environment または Ecology を指す。

    Q:不適合率

    品質管理指標 Quality を指す。

    D:可用性

    簡単に言うと、使いたいときに問題なく使える能力を可用性という。

    5S

    整理→整頓→清掃→清潔→しつけ
    の頭文字をとって5Sと呼ばれる。
    順序が重要。

    清潔

    清潔とは整理・整頓・清掃が繰り返され、汚れの無い状態を維持していること。
    試験対策上は清潔だけ覚えておけば連想的に全体を思い出すことができる。

    生産性合理化

    ECRSの原則

    作業を改善する際により良い案を得るための指針として用いられる問い、
    E:排除
    C:結合
    R:順序変更
    S:単純化
    の頭文字をつなげたもの。
    ECRSの原則については以下記事で詳しく紹介しています。

    業務改善手法ECRSイクルスの原則とは?具体例や事務等での活用事例、覚え方まで解説

    3S

    合理化における基本原則、標準化、単純化、専門化、の3つの頭文字。
    企業活動を効率的に行うための考え方。
    試験対策上は「専門化」が連想的に出てきづらいので、
    標準化、単純化、スペシャリスト化、などと覚えた方がよいかもしれない。

    同期化

    生産において分業化した各工程の生産速度や稼働時間、材料の供給時刻などを一致させること。
    仕掛品の滞留や遊休が生じないようにする効果がある。

    単純化

    3Sの一ひとつ。製品や仕事の種類自体を減らすことで生産を簡略化させる。
    生産効率の向上の効果がある。

    動作経済の原則

    作業を行う際に最も合理的に作業を行うための経験則。
    実務的には製造業で用いられることがほとんどであるが、実は他の業種にも応用できる。
    動作経済について詳しくは以下で紹介しています。

    3ムを改善する動作経済の原則。改善事例やムダ取りの具体例でわかりやすく解説

    フールプルーフ

    使用者が操作方法を誤ることのできない仕組み、仕掛け。
    安全のために実装されるもの。
    応用情報技術者試験においても出題のある内容である。

    生産形態

    マスカスタマイゼーション

    マス(大量)カスタマイゼーション(個別対応)。
    大量量産のメリットを活かしつつ、顧客ごとに仕様を変えられる生産方式。
    共通部品やモジュールをあらかじめ生産しておき、注文時に組み合わせてカスタムする。
    マスカスタマイゼーションについて詳しくは以下で紹介しています。

    マスカスタマイゼーションがUXを向上させる

    ロット生産

    ロット単位でまとめて切替ながら生産する形態で、個別生産と連続生産の中間といわれる。
    例えば、プリンタートナー製造工場があるとして、
    プリンターの大きさに関わらずインクは同じである場合、
    同じインク注入機で、まず大型プリンター用のトナーを1ロット生産、次に小型プリンター用トナーを2ロット生産する。
    このように複数品種を切替ながら生産する形態をロット生産と呼んでいる。
    切替をいかに効率よくおこなうかが問題となる。この切替のことを段取り替えという。

    モジュール生産

    モジュールと呼ばれる機能単位の部品群をあらかじめ準備しておき、必要に応じて組み合わせて製品を生産する。

    OEM

    Original Equipment Manufacturer の略でOEMという。
    商品の企画設計を委託者が行い、製造のみを受託者が担当する場合が多いが、設計や開発からOEMメーカーが行うこともある。
    Amazon等ECサイトで、全く同じ見た目でロゴと値段のみが異なる中華製品が大量に流通しているが、OEMと考えられる。
    (自社ブランドとして大量のブランドを展開している可能性もある)

    SLP レイアウトプランニング

    DI分析

    運搬物の各設備間の距離と運搬量の関係をグラフで分析する手法。
    工場のレイアウトを評価する際に使用する。図の右上に位置するほど、距離も量も多いので優先して対策する。
    試験対策上は「DI」だけでは「距離と運搬量」が紐づかず、非常に覚えづらい。
    DI分析ときたら、ノータイムで「ディスタンス分析」などと脳内変換し、ディスタンスとは何か、を考えて連想する方が簡単かもしれない。

    アクティビティ相互関係図表

    生産に関わる様々なアクティビティを近接させるか離して配置するのか検討、評価する手法。
    工場を上から見下ろした2Dマップで配置を考える。
    アクティビティの立体的な大きさを考慮しないので、アクティビティの大きさによっては屋根を突き破るレイアウトになる可能性もあるかもしれない、と覚えると記憶に残りやすいかもしれない。
    試験対策上は「アクティビティ」という単語自体がここでしかほぼ出てこないため、「アクティビティってなんだっけ」となってしまいがちである。アクティビティは比喩的にアトラクションだと思うといいかもしれない。様々なアトラクションが混雑しないように上手く配置する、などと比喩的に考えてみよう。

    フロムツウチャート

    From To チャートのこと。
    列に後工程の設備、行に前工程の設備を配置準に記載し、セルには運搬重量や距離を記載する。
    イメージとして、ゲームのタイプ相性表を思い浮かべるとよい、先頭行にも先頭列にも同じ項目が書いてあり、その組み合わせで分析するタイプの図。
    特徴として、中央から見て左下側のセルに数字が入る場合、その部分は逆転が発生しているということがわかる。
    (フロムツウ、だとFrom Twoと勘違いしそうなので、FromToチャートと記載してほしいと感じることもあるだろう)

    ライン生産方式

    サイクルタイム

    製品が産出される時間間隔(と等しい)。
    正味稼働時間 / 生産量 = 製品産出間隔(サイクルタイム)
    例:
    正味稼働時間480分、生産量60コ、のとき、
    480分 / 60コ = 8分
    サイクルタイムは8分となる。

    生産速度

    サイクルタイムの逆数である。
    例:
    正味稼働時間600分、生産量60コ、のとき、
    60コ / 600分 = 0.1
    生産速度は0.1となる。

    最小工程数

    総作業時間 / サイクルタイム = 最小工程数
    例:
    サイクルタイム8分、総作業時間800分、のとき、
    800分 / 8分 = 100
    最小工程数は100となる。

    生産ライン 生産性向上

    ポカよけ

    人的な要因や作業に起因するミスを防止するための仕組みのこと。
    注意書きのような掲示もポカよけにあたる。

    JIT ジャストインタイム

    プルシステム、後工程引取方式、引っ張り生産、引張方式などともいう。
    すべての工程が後工程の要求に合わせて必要な物を必要なときに必要な量だけ生産する方式。
    トヨタ生産方式はこのジャストインタイムと自動化によって成り立っている。
    主な効果として、中間仕掛品・遊休の排除、生リードタイムの短縮がある。
    JITを実現するには最終組み立て工程の生産量の標準化が必要(標準化生産という)。

    値入率・GMROI

    売価値入率

    売価値入率とは売価の中に含まれる値入額の比率のこと。
    値入額 / 売価 = 売価値入率(%)

    試験対策上は、売価値入率から売価や値入額を求めさせる問題が出るため、逆向きに求める方法を覚えておく必要がある。
    なので、値入額を求める、
    値入額 = 売価値入率 × 売価

    や、原価から売価を求める、
    原価 / 100% - 売価値入率 = 売価

    なども覚えておく必要がある。

    売価

    ここで言う売価とは販売価格のことで、通常私たちが店頭で目にする価格のこと。
    この売価は、
    売価 = 原価 + 値入額
    で構成されている。

    原価

    原価とは仕入金額そのものの額のこと。例えばパンの店頭価格が100円のとき、店側が仕入れ金額は50円だった場合、この50円が原価となる。
    店側は製造元から大量に仕入れを行うなどして原価を下げることができる。
    この原価と売価(店頭販売価格)の差(つまりマージン)が店側の利益となる。このマージンのことを値入額といい、値入額がどのくらいの割合を占めるのかを表す比率を原価値入率と呼んでいる。

    値入額

    値入額とは売価(販売価格) と原価の差の額のことで、店側の利益となる額のこと。粗利と同じと考える場合も多い。
    売価のなかにどのくらい値入額が含まれるかを表すのが売価値入率で、
    原価との比率が原価値入率となる。

    原価値入率(%)

    原価から見た時に値入額がどのくらいの比率かを表すもの。
    売価値入率(%)/ 100% - 売価値入率(%)

    例えば、
    売価値入率25%の場合、
    原価値入率 = 25 / 100 - 25
    原価値入率 = 25 / 75
    原価値入率 = 1 / 3
    となる。

    原価値入率と原価を使って値入額を算出できる。
    原価×原価値入率 = 値入額

    売価は原価に値入額を足して求める。原価そのままで販売すると利益がでないため、いくら値入するのか、ということになる。
    売価 = 原価 + 値入額
    つまり、
    売価 = 原価 + (原価×原価値入率)
    になる。

    GMROI

    在庫高が売上にどのくらい貢献したのかを測る指標のこと。
    売上総利益(粗利)と在庫高が等しい場合、100%となる。
    (粗利 / 平均在庫高) ×100 = GMROI(%)

    ROIが
    利益 / 投下資本
    であるのに対し、
    利益(粗利) / 在庫高
    になっているのが特徴でGMROIと呼ばれている。

    交差比率

    在庫が利益を生み出す効率性を測る指標のこと。
    200%以上だと効率が良いとされる。
    在庫回転率×粗利益率=交差比率
    また、
    粗利益高 / 平均在庫高=交差比率
    でも計算できる。

    試験対策上は相乗積とあわせて「%×%」で算出するものだと思い出すと良いかもしれない。

    在庫回転率

    在庫が売上を生み出す効率性を測る指標のこと。
    売上高 / 平均在庫高
    財務会計における効率性指標と同じで、売上高を分子に計算する。

    在庫高は商品棚卸高と同義なので、
    売上高 / 平均商品棚卸高
    と記載される場合もある。

    粗利益率

    財務会計上の粗利益率(売上高売上総利益率)と同じもの。
    粗利(売上総利益)/ 売上高
    粗利(売上総利益)は
    売上高 - 原価 = 粗利(売上総利益)
    などで求める。ここからさらに販管費を引くと営業利益となる。
    実務的には粗利がいくらなのかを考えることが多い。
    販管費が一定であるビジネスモデルでは主に粗利で利益が変動する。逆に販管費が売上に比例して増加する場合、見た目上の粗利率が高くても営業利益が少なくなる。

    相乗積

    全社の粗利率のうち、部門ごとの貢献度合いを示す指標。
    相乗積=部門粗利益率×部門売上構成比
    例えば、
    全社粗利率33%、
    A部門売上構成比25%、粗利率20%
    B部門売上構成比15%、粗利率20%
    のとき、
    A部門:0.25×0.20=0.05→5%
    B部門:0.15×0.20 = 0.03→3%
    となり、全社粗利率のうちどのくらいのポイントを持つかがわかる。

    試験対策上は相乗積ときたらまず「%×%」であると思い出す、そして問題文にだいたい部門やカテゴリーが書かれているので、各部門ごとの比率であると連想し、「構成比×粗利率」を計算するというのが良いかもしれない。
    あわせて交差比率も「%×%」であると覚えると連想しやすいかもしれない。

    当記事の執筆者

    CIT経営開発事務所 代表
    井上 隆寛(いのうえ・たかひろ)

    IT・事業コンサルタント
    IT・開発エンジニア
    行政書士R6合格者未登録

    大手システム開発会社にてフルスタックSE兼Webデザイナーとして従事。2021年にコンサルタントとして独立し、企業に対するITコンサルティング・ソリューション導入支援事業を開始。2023年にはイベント企画・運営事業を新たに展開、2024年には行政書士試験に合格。現在はIT・AIコンサルティング、システム開発、エンターテイメントの3事業を柱に、企業の技術顧問や講師としてICT教育やプログラミング授業も手がける。